御も(ごも) 江田島市大柿町の郷土料理 御もエヴァンジェリスト誕生?

2024年8月10日

源平の合戦のさなか、逃避行を続けた平氏の一行がお連れしていたのが幼少の安徳天皇。

そして、その一行が避難先として立ち寄ったのが現在の江田島市大柿町大君(えたじましおおがきちょうおおきみ)。

平時なら天皇の御幸ということで安芸の国全体で歓迎の宴などが催されたことでしょう。

 

 

ごも

 

けれど先述のように逃避行中。

平氏の劣勢が伝え聞こえていたはずでしょうが、島民は安徳天皇をもてなしたのです。

その折に天皇に召し上がっていただいた料理の中に「御も(ごも)」がありました。

 

もともとは「もぶり飯」として広島や愛媛の郷土料理としても認定されている混ぜご飯。

「もぶり」とは「もぶる」の連体形で「混ぜる」を意味します。

江田島ではその言葉が土着する際に「もぐり飯」となっています。

 

この界隈のものは小エビが必須ですが、名人たちにインタビューしてみると季節によってあるものを入れるとのことでした。

家庭や地域でもかなりのバリエーションがあるので、広島人気質なのか混ぜるものはお好みでという感じなのでしょう。

もとより、年代的にもあるものを入れるしかないわけで、定義づけするのはナンセンスかもしれません。

 

さて、名前の由来を考察してみましょう。

私自身歴史研究家ではあるものの言語研究家ではないためはっきりしたことは言えませんが、天皇に出すということで「御」をつけて「御もぐり飯」と誰かが伝え、それを幼少の安徳天皇が「ごも」といったのではないかと類推しています。

実際、文字データとして残っているわけではなく、口承で「ごも」とおっしゃったと伝えられています。

 

 

 

そんな「御も(ごも)」ですが1185年に名称が定着した伝説の食べ物なのに、島内で出しているお店が一軒もありません。

それどころか島民の多くが知らないのが現状です。

 

840年の歴史を誇るアイテムをまちおこしの武器として使わないなんてダメダメじゃないですか?

というわけで、先日タウンミーティングでぶっこんできました。

近日中に形になるので乞うご期待。

 

 

 

写真は2024年4月に大柿市民センターで名人のおばさまたちとともに作った御も(ごも)です。

高齢の方も多いので、各家に伝わるレシピを伝授してもらうなら今しかないということで催された会でした。

 

そして、ふとヒラメキました。

認知されていないなら認知してもらうしかないと。

というわけで、自称「御もエヴァンジェリスト」爆誕!

これからそれなりに活動していきます。

投稿者プロフィール

saksak・
saksak・エタジマ大学主宰
🍄江ニャ島市特命係長🍄

「せとうちネコネコ団」の執事として、10数匹の猫の執事生活満喫中🐈
サイゴンやバンコクで彷徨い、オアフ島に2ヶ月滞在した後に江田島に流れ着いた漂流民🌴
ブログの収入で古民家を買って島の生活を楽しんでます🌟

Wordpressによるオリジナルブログやサイトの構築が一応できます。
360度カメラ・オールドレンズ遊びも趣味📸
バイクもたくさん持ってます🏍
平日の日中にバイクに乗っている人を見かけたら、ボクである確率が高いらしいです(島民談🤣)

●Google ストリートビュー認定フォトグラファー
●Google ローカルガイド・レベル8(1つの県に1・2人いるレベル)
●朝鮮王朝史研究家