江田島猪肉ジンギスカン爆誕! 平日の月曜日、総勢40名が歴史の生き証人になる

7月29日のシシ肉の日、記念すべき第1回江田島猪肉ジンギスカン祭りが敢行されました。

(ほんとは7シチ29ニクだけど)

平日の月曜日にもかかわらず、なんと総勢40名が大集合。

老若男女を問わず、多岐にわたるユニークなひとたちが、能美森林公園キャンプ場に集まりました。

 

 

江田島猪肉ジンギスカン

この写真は時系列では終了後です

 

 

今回は内見会的性格だったのだけど

実はジンギスカン自体はテストを兼ねて数度行っています。

そこで、これなら人を呼んで食べてもらえるというところまでタレの精度を高めていき、今回リリースしたわけです。

そして、当初は多くても30名規模だよねと言っていたのですが、それぞれの呼びたい人にミニマムに声をかけていったにもかかわらず、本番さながらの人数になりました。

 

江田島猪肉ジンギスカン

今回は猪肉とラム肉を用意。色の濃いものが猪肉です。

じゃがいもがあるのも江田島ジンギスカンの特徴。

 

 

 

どうしてジンギスカン?

話せば長くなるし前にも少し話した気がするのですが、おさらいと修正も兼ねて再度記述します。

 

2018年夏の豪雨災害後のELCA(江田島文藝局)の座談会。

場所は小用。

昔はジンギスカンをみかんの収穫に合わせてよくしていたとの話を聞いた僕が「やりたい」と発言。

これはほぼ条件反射。

エタジマには美食が少なく、美味しいものに飢えていた僕には渡りに船でした。

「じゃあやりましょう」と言ってくれて実行することとなったのです。

 

上記の話は僕の主観。

話はもっと奥が深いのですよ。

 

江田島のジンギスカンはみかん狩りとパッケージになっていて、家業の手伝いをしたあとに、みんなでワイワイジンギスカン鍋を囲んで舌鼓を打っていたのだそうです。

また、タレまで自家製で「あのタレがたまらなくラムに合うのよ」なんてエピソードも出てきます。

本人の許可を取っていないのでここでは名前を伏せておきますが、ELCAのVVIPメンバーの実家でよくやっていて、今この家にもジンギスカン鍋が何個かあるとのこと。

ここまでくれば、タレを再現して食べてみようってなっちゃいますよね?

 

しかも、みかん農家の廃業などもあり、江田島町の多くの家にあったジンギスカン鍋もすでに廃棄されている状況。

このような事情を聞けば、ジャンル違いではあるものの歴史研究家は歴史の糸を切らさない方向に心が揺れるのです。

切れそうな糸を紡ぎ直す。

ELCAの面々とともにそんな作業に取り掛かりました。

 

 

江田島のジンギスカンの歴史は戦後から

戦前に軍服需要のために緬羊が盛んになったと皆が思っていました。

旧海軍兵学校が江田島に存在していたことがバイアスとなって、思い込みを誘発したようです。

けれど、調べてみると緬羊が盛んになったのは戦後でした。

あ、僕が調べたのではなく、ELCAの主催者・峰崎真弥さんが調べて情報共有してくれたのです。

 

敗戦国となった日本はとにかく物資の輸入が遮断され、内需用に自前でなんとかしなければならない状況に陥っていました。

そこで、江田島町が町を上げて緬羊に取り組み産業化に成功。

その二次的要素として羊肉を食べる習慣も発生し、ジンギスカンが定着したのです。

けれど、1950年代に入り羊毛の輸入も再開。

幸か不幸か産業とともにジンギスカンもシュリンクしてしまい、現在では観光農園で人知れず命脈を保っている状況となってしまいました。

 

実は今回、足りない分のジンギスカン鍋を、能美の川西農園さんが貸してくださいました。

今年はジンギスカンの予定はないそうですが、こちらでも食べられることになればよいですね~。

 

 

 

なぜ猪肉ジンギスカン?

江田島猪肉ジンギスカン

 

画像左のタオルを首にしているのが「おきらくや」の主・吉岡さん。

猪を自ら獲り捌き、命をいただく大切さを啓蒙するとともに猪肉を販売している方です。

僕も個人的に猪肉ブロックを購入しているのですが、彼のおかげで希少性の高い良質なジビエを何度も頂く機会に恵まれました。

 

前述したように江田島では既に緬羊の灯火は消えており、オーストラリアかニュージーランドからの輸入品を購入しなければならない状況。

だったら島一番のパワフルな害獣を、害獣で終わらせておくだけでなく名物に昇華すべきだと思ったわけです。

また言い出しっぺは僕。

この案をまたもや受け入れてくれたELCAの面々。

 

平たく言うと猪をやっつけつつ食べるということ。

地産地消といえばありきたりですが、島内内需の拡大や関係人口の増大も期待できます。

また、島共通の課題に対するソリューションとして、子どもたちの学習案件にもなりえます。

歴史から生物・マーケティングに至るまで総合的に学べる上に美味しく食べられるなんて最高じゃありませんか?

 

島外の人にはわからないかもしれないけれど、猪による農作物のへの被害は尋常ではありません。

うちなんて、玄関を開けたら猪がいたなんてことが何度もあったくらい。

幹線道路にフンをしていたり、海から10mのところをほじくり返していたり、ひどい場合は車に激突して10万円単位の損害を発生させたりすることも。

人との境界線が崩壊しているんです。

 

そのため江田島市では市をあげて駆除に取り組んでいます。

令和元年度の4~6月の第一クオーターだけでも、156頭のイノシシが捕獲されているのですが、その殆どが土中に埋められており、有効活用されていません。

暴れて内出血が多い猪は食肉にできないなどの理由で全てを活用するのは困難ではあるものの、消費サイクルを確立すれば江田島市自体のウェポンになり得る食材です。

これから関係各所とともにネームバリューを高めて、島の産業として育んでいきたいと考えています。

 

猪肉は最近大人気だそうで、なかなか手に入らないことも。

入手したい方は、まずは連絡してみてください。

猪肉だけでなく、野菜や加工品も美味しいですよ!

 

 

当日の様子

江田島猪肉ジンギスカン

 

今回来てくっださった方々はとんでもなくバラエティーに飛んでいました。

美術系アーティストが複数名、色彩心理カウンセラー、ヨガの先生、フラメンコダンサー、美容師、江田島地域おこし協力隊、津和野地域おこし協力隊、大柿高校教諭、市役所職員、柿高生、書道家、朝鮮王朝研究家、農家、主婦、子どもたち、マッチョ兄さんたち。

ある種のクラスターが集まることが多い昨今、こんなにバラエティーに飛んだ人達が集まるなんて珍しいですよね。

実は江田島あるあるです。

 

江田島猪肉ジンギスカン

数年ぶりに単一チームで甲子園予選に出場した野球部の1年生と市役所の職員。

昨年1年、えたじま向上委員会でなんとか大柿高校がつぶれないようにと助力。

その甲斐あって、高校は大復活。

やはり、若い子が多いと活気があります。

 

この高校は本当に良い高校。

まちなかの高校のように変な誘惑もないし、画像のように大人と混ざって何かをする機会が多いので、在学中に人間としてより成長することができます。

島内・広島県内だけでなく、県外からの越境入学も絶賛募集中ですよ。

 

 

江田島猪肉ジンギスカン

 

これはおそらく、先生の手。

公立高校の先生が市民に混ざってくださるなんて素敵でしょ?

もちろん、今回は総合的な学習のネタ探しの意味もあってご招待しています。

 

で、江田島ジンギスカンでは、おにぎりは本来食後に食べます。

ただ、若い方は肉と米を一緒に食べたいですよね。

今回はゴーサインを出しました。

 

 

猪肉ジンギスカンの今後

何度か実験していくさなかで、ELCAメンバーがラム肉を常備している精肉店を発見。

しかも通販より安く!

何日か前に予約しておけば、確実にゲットできるので、ラム肉がないなんてことは起きなさそうです。

 

猪肉に関しては「おきらくや」に別注の必要があります。

こちらは、ある時とない時があるので、しっかりと前もって確保しましょう。

 

猪肉ジンギスカンの今後ですが・・・個人的にはジンギスカンの本来の旬ともいえる10月か11月に正式な会を催したいと考えています。

今回はクローズド気味にやった上に月曜日でしたので、多くの人が参加できる週末にやったほうが良いのかなと思ってみたり。

 

また、「チヌ釣りワールドチャンピオンシップ」と連動できればとも思っています。

ただ、秋は行事が立て込んでいて、各関係部署との調整が容易ではありません。

その場合には、ジンギスカンを単独開催する方向で調整するかも?

 

いずれにしても、個人的には大柿高校生にこの新たな島の伝統を普及していきたいなと思っています。

高校生が覚えてくれると数十年はつながっていきそうだし、彼らの伝搬力は大人があくせくやって伝搬するレベルを軽く超越するので、自力開催と発信力を身につければ大柿高校の武器としても活用できそうです。

タレづくりの家元が外部講師として高校で授業をするのも面白そうですよね。

(猪肉ジンギスカンの高校として全国的な知名度を作り上げるのもありだと思う)

 

というわけで、秋には大きなイベントを画策中です。

市民の皆さんは島外の方も誘って参加してみてください。

アナウンスは当サイトで行いますので、要チェックですよ!

 

この場を借りて、アシストしてくださった関係各位に謝意を!

キャンプ場の管理責任者Kさんを始め、島の多くの人に助けられました。

投稿者プロフィール

saksak・
saksak・エタジマ大学主宰
🍄江ニャ島市特命係長🍄

「せとうちネコネコ団」の執事として、10数匹の猫の執事生活満喫中🐈
サイゴンやバンコクで彷徨い、オアフ島に2ヶ月滞在した後に江田島に流れ着いた漂流民🌴
ブログの収入で古民家を買って島の生活を楽しんでます🌟

Wordpressによるオリジナルブログやサイトの構築が一応できます。
360度カメラ・オールドレンズ遊びも趣味📸
バイクもたくさん持ってます🏍
平日の日中にバイクに乗っている人を見かけたら、ボクである確率が高いらしいです(島民談🤣)

●Google ストリートビュー認定フォトグラファー
●Google ローカルガイド・レベル8(1つの県に1・2人いるレベル)
●朝鮮王朝史研究家