大柿高校チヌ部(仮)始動!チヌを制するものは江田島を制する!

2018年11月15日。

小春日和と呼ぶにふさわしい晴天。

大柿高校が江田島の救世主となるべく、新しいプロジェクトを立ち上げる。

その名もチヌ部(仮)。

 

きっかけは、ある男の一見突拍子もない発案だった。

「大柿高校にチヌ部を作ってみてはどうじゃろう?なんかカキに悪さしよるらしいし、食べたらうまいし江田島でよーけ取れよるのに臭いとか言われてそっぽ向かれとるし、解決してくれたら大柿高校様々よ!」

と、広島弁で言ったかどうかは定かではないが、そのような趣旨だった。

 

男は知り合いの大柿高校生に尋ねた。

「チヌのプロジェクトをやってみてもらおうかと思うんじゃけどどうかね?」と。

すると、その生徒はこう答えた。

「面白いね!」と。

この一言が大いなるモチベーションとなり、男は大柿高校へのアシストに邁進することになる。

 

大柿高校チヌ部

そしてついに、本日、チヌ部の記念すべき第一回勉強会が開催された。

第一回の講師はあのさとうみ科学館の館長・西原直久(にしはらなおひさ)氏。

「海辺の自然」「ふるさとの自然」をテーマとした学習や科学研究を支援することに関しては、日本でも有数のスペシャリストだ。

 

大柿高校チヌ部

しかも驚くべくは、全校生徒が勉強会に参加したことだ。

また、多くの先生や市民ボランティアも駆けつけ、会場となった視聴覚室は座る場所がない状況となった。

男は思った。

「大柿高校は本気だ!」と。

 

大柿高校チヌ部

授業が始まる。

クイズも交えてチヌの生体や漁獲量などを教えてくれる西原館長。

じっと静かに聞いている生徒もいれば、食いついて発言する生徒もいる。

中には調理して食べたことがあるという生徒までいた。

 

その授業の中でも触れられたことだが、昨今ではチヌが牡蠣やアサリの稚貝を食い荒らすことが問題となっている。

また、江田島は広島県の中でもダントツに漁獲量が高く、広島県自体も全国で1・2を争うチヌの漁獲量を誇っている。

そのため、江田島の主要産業の牡蠣の養殖にとって、チヌは敵とも言える。

 

大柿高校チヌ部
左はプロジェクトを現場で引っ張る岩田真先生。若さとバイタリティーにあふれ、多くの生徒に慕われている。

 

一方で、昔はチヌは高級魚として喜ばれてきた歴史も持っている。

美味しい時期に美味しく料理すれば、他の高級魚にも引けを取らない美食家をうならせることができる魚なのだ。

けれど、残念ながら産地としてのプレゼンテーションがうまくできておらず、宝の持ち腐れとなっており、価格も下落傾向に有るのが現状だ。

 

この2つの要素はそのまま江田島市全体が抱える問題でもあり、反面チャンスでも有る。

そこに着眼した大柿高校の生徒達が、問題解決と同時に地域活性化も同時にやってしまおうと言うのだ。

大いに応援し大いに助力しようではないか。

 

今日踏み出した一歩が成功へのジャイアントステップだったのか、それともぬかるみに足を取られてコケる寸前の一歩だったのか、それは正直まだわからない。

けれど男は確信している。

今日の一歩は前者だと。

大柿高校には、大柿高校の生徒にはそれだけのポテンシャルがあり、きっと成功の扉に手をかけ開いてくれることだろう。

 

文責:エタジマニア編集長 Saksak

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投稿者プロフィール

saksak・
saksak・エタジマ大学主宰
🍄江ニャ島市特命係長🍄

「せとうちネコネコ団」の執事として、10数匹の猫の執事生活満喫中🐈
サイゴンやバンコクで彷徨い、オアフ島に2ヶ月滞在した後に江田島に流れ着いた漂流民🌴
ブログの収入で古民家を買って島の生活を楽しんでます🌟

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360度カメラ・オールドレンズ遊びも趣味📸
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平日の日中にバイクに乗っている人を見かけたら、ボクである確率が高いらしいです(島民談🤣)

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